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「FLIGHT OF THE RAVEN」 CD解説:行川和彦 (2)

WINNEBAGO DEALに転機が訪れたのは2002年。友達の紹介によりFUGAZIのサポート・アクトを務めるチャンスを得て、翌年のフィアース・パンダ・レコードからのデビュー・ミニ・アルバム『Plata O Plomo』のリリースにつながっていったのだ。フィアース・パンダはイギリスの新人登竜門的なインディ・レーベル。バック・カタログにはASH、SUPERGRASS、BLUETONES、PLACEBO、EMBRACE、IDLEWILD、COLDPLAY、HUNDREDREASONS、MUSIC、DEATH CAB FOR CUTIEなど、豪華メンツが並ぶ。そのへんはコンピレーション盤『Decade : 10 Years Of Fierce Panda』を聴けばよくわかる。けど、90年代以降のいわゆる”UKロック”のイメージそのままの面々の中に、WINNEBAGO DEALが入っているってことは、場違いで喜ばしい。

その勢いのまま彼らは、レディング/リーズ・フェスにも参加。ツアーでは、アンドリューW.K.やBURNING BRIDGESとも一緒にライヴもやったが、NEBULAやHIGH ON FIRE、DWARVESらと対バンし、2003年は100以上のライヴを敢行。8月にはEP『Manhunt』、12月にはNEBULAとのスプリット7”シングルもリリースされた。このへんの流れでWINNEBAGO DEALにストーナー的イメージも付いたのだろうが、それはあながち誤りではない。音から醸し出る妖しき匂いの点で通じる。WILDHEARTSをはじめとする、イギリス伝統のバッド・ボーイズ系ロックンロール・バンドのポップなサウンドとは違う。そんな孤高の存在だからこそ、イギリスの新しい暴威のロックンロール道を切り開き、世界的に飛び立っているのだ。

日時: 2006年08月28日 15:04
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