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「FLIGHT OF THE RAVEN」 CD解説:行川和彦 (1)

”イギリスのロックが盛り上がっている!”とか、よくメジャーのメディアは話題にする。けどそのへんが騒ぐやつって、結局80年代のニューウェイヴ?90年代のブリット・ポップの流れのアーティストがほとんど。ストーナー系はこの世に存在しないことになっている。CATHEDRALやELECTIC WIZARD、ORANGE GOBLINですらも黙殺。それ以前に、ワイルドなパンク/ロックンロール自体がまともに取り上げられていないのも、今のイギリスである。
そんな中でWINNEBAGO DEALはイギリスのシーンで孤軍奮闘。そういう逆境を武器に、今や世界規模でアピールしている真正ロックンロール・バンドなのだ。

結成は99年。当初は4人編成だったが一人ずつ減っていき、やがてベン・ペリエー(ヴォーカル、ギター)とベン・トーマス(ドラムス他)という、今の編成になった。スタートした時まずトーマスはギターを弾いていて、次にベースにパート・チェンジして結局ドラムを叩くことになり、音的にベーシスト抜きでも問題がない叩き方を生み出す。今25?26歳のはずだが、二人はオックスフォードの学校で16歳の時に出会い、WINNEBAGO DEAL以前にもいつくかバンドを一緒にやってきた。同じような音楽のテイストを持っていて目指すところも同じだから、言い争いの類はないそうだ。しかも4人組などのバンドと違い、他のメンバーの意見やアイデアに耳を傾ける”手間隙”もほとんどないのである。

バンド名だが、”Winnebago”というアメリカのウィスコンシン州の郡の名前でもあり、ウィーネベーゴ湖というのもある。ただ実際は、キャンピング・カーを専門とするアメリカの自動車メーカーの社名から取ったようで、彼ら敬愛のBLACK FLAGをはじめとする、バンでツアーを回るアンダーグラウンドのバンド生活に由来する。とはいえペリエーによれば、単に自分らが”Winnebago”と”Deal”の言葉が好きなだけらしい。

日時: 2006年08月17日 14:58
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