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Planet Alliance 藤木氏(BURRN!)CD解説(1)

 昔から、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの世界でも名うてのミュージシャンが集結したスーパー・プロジェクトというのは存在したが、ここ何年かのインターネットの普及によって、そのスーパー・プロジェクトの誕生率は飛躍的にアップした。以前ならお互いのスケジュールを調整し、決められた時間に決められた場所に出向いてレコーディングを行なわなければいけなかったのが、Eメールを通じて音楽ファイルを交換することでレコーディングをすることが可能になり、時間や空間の制約がなくなったためである。ミュージシャン同士が同意さえすれば、たとえ相手が地球の裏側にいようとも、それぞれの空き時間を利用しながら1つの楽曲なりアルバムなりを作り上げることが出来るのだ。お互い一度も顔を合わせる必要もなく…。

 ただ、それだけに昨今はその手のスーパー・プロジェクトが乱発気味になっており、単に参加ミュージシャンの顔触れが豪華なだけではリスナーもなかなか満足しなくなってきている。実際、中には豪華ミュージシャンを集めた割には音楽的な魅力に乏しい作品も見受けられるので、リスナーの側も作品のクオリティを問うようになってきた。

 ここに届けられたPLANET ALLIANCEも、ある意味、そういったスーパー・プロジェクトのひとつで、ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ファンにとってはオイシイ顔触れが参加している。本作は、ヨーロッパではすでに昨年秋にリリースされて注目を集めていたので、噂を耳にしていたリスナーも多いことだろう。ただ、このPLANET ALLIANCEのポイントは、そういったミュージシャン達の名前に負けないだけの確かなクオリティを備えた楽曲を持っているということだ。

 そもそもこのプロジェクトは、ドイツのメロディック・ロック・レーベル『Metal Heaven』が、スウェーデンのメロディック・メタル・バンドCLOUDSCAPEのフロントマンのマイク・アンダーソンと、そのプロデューサーのアンダース“テオ”テアンダーに新たなレコード制作の話を持ち掛けたことからスタートした。それまでCLOUDSCAPEの2枚のアルバムをリリースしていた『Metal Heaven』は、マイク・アンダーソンのシンガーとしての魅力に目をつけ、彼を中心としたスーパー・プロジェクトを結成出来ないかと考えたのである。そこで、元ミュージシャンで現在は『Roastinghouse』スタジオのプロデューサーとして活躍するアンダース“テオ”テアンダーの人脈を利用して、スウェーデンのヘヴィ・メタル系の腕利きミュージシャンに声を掛けたところ、そうそうたる顔触れが揃ったというわけである。

2007.1.22 藤木昌生/BURRN!(ヘヴィ・メタル専門誌)

日時: 2007年02月09日 16:06
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