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人口が500万人に満たない北欧の一国:ノルウェーの一つの才能が世界へ
ラジオの仕事から彼のキャリアは始まったらしい。番組のプロデューサーとして多くの音楽やカルチャーを独創的に紹介することで周りの評価を得ながら経験を重ね、自らの名前を冠にしたTVショーが出来るまでに至り、また現在は役者としても活動を広げている一風変わった彼の経緯がある。
それは知名度が上がったから音楽をやろうとした訳でなく、元々表現者としてあった自分を違うフィールドで磨き上げつつ、多くの音楽の媒介者になっていたという事実。
最近はネットの普及でアーティストが個人レベルでの音源配信がなされたり、そんな新しい方法論が既得権益で硬直したミュージック・ビジネス市場をぶっ壊すかの様にそのビジネスにおける新しい時代の幕開けを論じる人も多い。一面の事実だし、逆に方法論が変わっても音楽がビジネスとして成立してしまうこと自体が間違っているという悲観論もある。
見失っていけないところは知り得ることが能動的でも受動的な形でもそこにはいつも媒介者がいる事実がある。指先一つで音楽がパソコンのブラウザーに掲載、紹介される時だからこそ媒介者でるための哲学がより強く要求される時代になったといっていい。そんなことに苦心してきた彼だからこそ、デビュー・アルバムにしてここまで壮大でいて繊細。充実した内容とバランスが取れた内容のものを完成することが出来たと思うのだが如何だろうか?
一見「華」に見える世界にいる人たちの中でも、「伝える」ことに真剣に取り組んでいる人が少なからずいる。それこそが真のアーティストでそれが彼であることを聴きながら感じてほしい。自分をプロデュースできる実に頼もしいアーティストだ。
CD解説 『Listen When Alone / ある男の物語』 / 福田 誠
日時: 2007年03月23日 17:00
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